Whte T's HYPE LIFE.

Whte T.(@Whte _T)による、洋楽Hip Hop/R&B・洋画の考察ブログ

EMINEM VS SNOOP DOGG ビーフの経緯

新たなビーフが勃発しました。あのスヌープドッグをエミネムがディスしたのです。一緒にライブに登場し、同じドクタードレ軍団のような立場だった2人がどのような経緯でdissするまでに至ったのか整理していきたいと思います。

 
 
 
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Breakfast clubでのインタビュー

 

ことの発端はsnoop doggのインタビューです。彼は彼の思うラッパーtop10にエミネムを入れませんでした。そこにエミネムが入らない理由を尋ねられると、このような発言をしました。

 

「当時は白人ラッパーに地位なんてなかった。(中略)ドクタードレがエミネムのベストの状態を探すのを手伝ってくれた(から売れたんだよ)」

「80年代には彼が敵わないラッパーがたくさんいる。例えばRakim, Big daddy cane, Krs one, LL cool J...」

「彼はこの上なく頑張った。彼はチームメイト、ブラザーだ。でもヒップホップ、俺にとってなくては生きていけないヒップホップの話をするなら、俺はあれがなくても生きていけるんだ。」

 

 


Snoop Dogg says Eminem isn't his Top 10 rappers & Hip-Hop considers him top 10 cause of Dr. Dre

 

エミネムのディス

これに対し、エミネムは2020年の年末に出したアルバム"music to be murdered by side B"の"Zeus"の歌詞で以下のように反応しました。3rd verseの最後(3:15のあたり)です。

 

"Last thing I need is Snoop doggin' me
Man, Dogg, you was like a (Yeah) damn god to me
Nah, not really (Haha)
I had "dog" backwards"

 

和訳:

「一番いらないのはスヌープがウロウロとついてくる(動詞:dog)ことだ。

ああ、ドッグ、君はまるで俺にとって神(god)みたいだったのに。

いや、やっぱりそうでもないな。

たいしたことがないやつ(名詞:dog)を勘違いして逆に捉えてたみたいだ(dogを逆から読むとgod)。」

 

この短い間に言葉遊びがふんだんに使われてて面白いですね。

 


Zeus

 

Zeus (feat. White Gold)

Zeus (feat. White Gold)

  • provided courtesy of iTunes

 

 

 

エミネムのインタビュー

 

彼はその後、インタビューにおいてこのディスに関して解説してます。

 

「彼が言ったことのほとんどは構わないんだ。」

「90年代には敵わないラッパーがたくさんいる、ドクタードレがベストの状態でプロデュースしてくれた、その通りだ。そこに問題はない。ドレーがいなかったら今の自分はいるか?いるわけない。彼があげた90年代のラッパー、KRS One, Big Daddy Kane,  G Rapには敵わないし、敵うとも言ったことがない。」

「俺をびっくりさせたのはむしろ彼が使ってたトーンだよ。」

「それから、トーンをもしかしたら無視できたとしても、彼は最後に『俺にとってなくては生きていけないヒップホップの話をするなら、俺はあれがなくても生きていけるんだ。』と言った。あれは失礼だよ。そう言われるとは思ってなかった。」

「どうすればいいかわからなかった。本当に混乱した。だって、『おいブロ、俺たち同じチームだろ?』って感じだ。俺は一度たりとも自分のキャリアにおいてスヌープに失礼な発言はしたことがないのに」

 

 


Eminem MTBMB Side B Shade 45 Interview NYE Special (Disses Snoop Dogg & Apologises To Rihanna)

 

 

 

スヌープのトーンは確かに少し意地悪な感じだったので個人的にはエミネムがちょっとかわいそうです。2人の仲が平和的に解決されるといいですね。

最後まで読んでいただきありがとうございました!